- 内向的な自分は営業に向いてないんじゃないか・・
- おとなしい性格の自分でも営業はできるのだろうか・・
- 営業やってても性格に合わなくてつらい ・・
この記事はこのような悩みを持っている人に向けて書いた記事です。
私も新卒でメーカー営業職を3年経験し、自分の性格と営業職の相性の悪さにずっと悩んでいました。
今では自分の性格に合う仕事ができていますが、これは自分の性格と営業職の性質について考え分析し続けた結果によるものです。
この記事は私の実体験をもとに書きました。
あなたが営業職に就くかどうか、または営業職を辞めて他の仕事を探すかどうかの判断材料にしてもらえたら幸いです。
内向的な性格は弱みではなく強みですので、この記事を通してそれに気がついてもらえればと思います。
目次
「営業が向いてない」「つらい」と内向的な人が感じる理由
まずはよくある「営業が向いてない」「つらい」と内向的な人が感じる理由を知るところから始めましょう。
これは主に以下の3つの理由が挙げられます。
- 営業はよく話す人が向いてると思っている
- 数字に追われるプレッシャーに耐えられない
- 人間関係がストレスになる
順番に解説していきます。
営業はよく話す人が向いてると思っている
内向的な人にとって、営業は「よく話す」「人とコミュニケーションをとる」というイメージが強く、自分には向いていないと感じることが多いようです。
私自身も営業を3年間経験しましたが、実際にコミュニケーションがいかに大事であるかを身をもって痛感しました。
ただ、営業は話すだけが全てではありません。
これは後でも解説しますが、むしろ内向的な人の強みがコミュニケーションに活きることもあります。
それが、顧客のニーズをヒアリングし深く理解できる「共感力」や「傾聴力」です。
実際にこの能力を活かせる営業スタイルも存在するので「話すこと」がコミュニケーションの全てではないことも理解しておきましょう。
数字に追われるプレッシャーに耐えられない
営業は目標達成が求められる仕事であり、内向的な人は数字に追われるプレッシャーを感じやすい人が多いため、疲弊しやすいです。
特に、新規顧客開拓数や月間売上目標など、具体的な数字目標が設定されている場合は、プレッシャーを感じやすいでしょう。
社内競争も激しい営業の場合はさらに大きなプレッシャーを感じると思います。
ただ、内向的な人は、目標達成のために綿密な計画を立て、着実に実行していくことに長けている特徴もあります。
ですので目標達成への道筋を明確に立て、計画的に行動することで、プレッシャーを軽減できる可能性があります。
人間関係がストレスになる
営業は、顧客や同僚など、様々な人とコミュニケーションをとる機会が多い仕事です。
内向的な人にとって、多くの人と接することがストレスに感じることもあります。
関わるお客様が増えるほど疲労感も増える可能性がありますね。
特に新規開拓の飛び込み営業や、頻繁な社交イベントの多い営業などは、内向的な人にとってはかなりハードルが高く感じるでしょう。
【実体験】「内向的な自分は営業が向いてない」「つらい」と感じた理由
では次は実際に私の実体験をもとに「内向的な自分は営業は向いてない」「つらい」と感じた理由を本音で語っていきます。
私は新卒でメーカーの営業職として就職して3年間、「飛び込み営業」「ルート営業」「提案営業」を経験しました。
実際、以前よりもコミュニケーション能力は身につきましたし、メンタルも鍛えられたので結果的に営業を経験して良かったと思っています。
ですが、「営業を主として仕事をするのは自分には向いてないな」とも感じました。
私の経験した営業内容に限りの話にはなりますが、その理由を実体験をもとに解説します。
- 数字より社内競争に疲弊した
- 押し売りに近い営業が多かった
- 関わる人、担当顧客の数が自分の許容範囲を超えていた
数字より社内競争に疲弊した
私が経験した営業は、単に目標売上達成が目的ではなく、営業成績で順位づけされていました。
当時は目標売上を追うことより、現在自分の順位がどこにあるのかばかり気になっていたので、精神的に疲弊した時期がありました。
内向型の人は競争をあまり好まないので、私のように苦手に感じる人は多いと思います。
社内で競争するより、チームで助けあって1つの売上目標を達成させる方が性格に合っているかもしれません。
押し売りに近い営業が多かった
詳細は話せませんが、「提案営業」という名の「押し売り」に近い営業手法が多く、ずっと疑問に感じていました。
確かに「切り返しトーク」や「とにかく頑張って熱意で買ってもらう」などは、営業マンにとって売上を作るためには大切です。
ですが、それよりも悩み解決に導いてあげるために本当に必要なモノを売る営業の方が私は大事だと思いました。
内向的な人は、良くも悪くも「本当にこの方法でいいのかな?」と深く考えてしまう癖があるので、疑問に感じる人も多いでしょう。
関わる人、担当顧客の数が自分の許容範囲を超えていた
当時私が担当していた顧客は、個人の方や小規模の企業様がほとんどだったので、とにかく担当する数が多く常に頭の中や予定がパンパンの状態でした。
さらに新規の顧客獲得も同時に行なっていたので、新しく関わる人の数も多く、この環境は自分には刺激が多すぎました。
人と話すことは嫌いではありませんが、一定数のお客様との長期的な関係が自分には合ってるのだろうと、ここで気がつきました。
新規開拓は自分の性格には合ってないことが、実体験を通して分かりました。
営業における内向的な人のメリット・デメリット
ではここからは対策について見ていきます。
まずは営業における内向的な人のメリットとデメリットを知ることが重要です。
それぞれ3つずつご紹介します。
- 優れた傾聴力を活かせる
- 準備と計画がしっかりできる
- 長期的な関係を築きやすい
- ストレスやプレッシャーの刺激
- 広範囲の人間関係の構築
- アピールに対する苦手意識
それぞれ順番に解説します。
営業における内向的な人のメリット
優れた傾聴力を活かせる
内向的な人は、相手の話をじっくりと聞くことに長けています。
営業では顧客の言葉に耳を傾け、ニーズを深く理解することで、顧客にとって本当に必要なものを提案することができます。
この特性を活かすことができれば、顧客のニーズを的確に把握し、それに応える提案をすることで、顧客満足度を高めることに繋がるでしょう。
準備と計画がしっかりできる
内向的な人は、事前にしっかりと準備をしておきたいと思う人が多いです。
営業活動においてこの特徴は十分な強みになります。
顧客との商談前に綿密な計画を立て、顧客の情報を収集し、最適な提案内容を準備することで、自信を持って顧客と向き合うことができるからです。
計画的に行動することで、無駄な時間を削減し、効率的に営業活動を進めることも可能になります。
長期的な関係を築きやすい
内向的な人は、じっくりと時間をかけて信頼関係を築くことを好みます。
顧客との関係においても、短期的ではなく、長期的な視点で顧客と向き合い、信頼関係を築くことを重視する傾向にあるので営業の種類によってはかなりの武器になります。
顧客との信頼関係を築くことで、顧客からのリピート率向上や紹介による新規顧客獲得に繋がるでしょう。
先ほど解説をした「傾聴力」や「準備力」は、顧客からの信頼を獲得しやすい要素でもあります。
営業における内向的な人のデメリット
ストレスやプレッシャーの刺激
内向的な人は、人とのコミュニケーションや競争など、外部からの刺激に敏感な傾向があります。
営業活動においては、目標達成や顧客との交渉など、ストレスやプレッシャーを感じやすい場面が多いので、これらの刺激に過敏に反応してしまう人も多いです。
ストレスやプレッシャーを感じやすい状況では、事前にしっかりと準備を行い、目標達成への道筋を明確にすることで、精神的な安定を保つことが重要です。
広範囲の人間関係の構築
新しい人と出会うことや、多くの人とコミュニケーションをとることに抵抗を感じる人は多いのではないでしょうか。
営業活動では、顧客だけでなく、同僚や上司など、様々な人とコミュニケーションをとる必要があるので、内向的な人にとっては負担に感じると思います。
アピールに対する苦手意識
内向的な人は、自分の意見や考えを積極的にアピールすることに苦手意識を持つ傾向にあります。
営業は、顧客に対して自社の商品やサービスの魅力を伝え、購買意欲を高めることが重要になる場面がほとんどです。
自分の考えや意見を自信を持って伝えることに抵抗がある人はストレスを感じるかもしれません。
内向的な人は、自信がない喋り方になってしまったり、最後の一押しができなかったりします。
私も営業マン時代は、相手の顔ばかり伺って話せない時期がありました。
内向的な人に向いてる営業・向いてない営業
営業職といってもその種類は様々です。
ここからは実際に営業を経験した私が考える、内向的な人に向いてる営業と向いてない営業を紹介します。
もし営業に挑戦したいのであれば、あらかじめ自分の性格に合っていそうな営業を把握しておくことも対策の一つです。
どの営業にするのか参考にしてみてください。
それぞれご紹介します。
- ルート営業
- コンサルティング営業
- テレアポや飛び込みなどの新規開拓
- プレゼンテーションが多い営業
- 強引な営業手法が求められる営業
こちらも一つずつ解説します。
内向的な人に向いてる営業
ルート営業
ルート営業は、既存顧客との関係を重視し、定期的に訪問して商品やサービスを提供する営業スタイルです。
顧客との信頼関係を築き、長期的な関係を構築することに重点を置くため、営業の中では内向的な人に向いていると言えます。
顧客のニーズを深く理解し、それに応える提案をすることで、顧客満足度を高めることができます。
私もルート営業を経験しましたが、ある程度決まった顧客と長期的な関係を持てるので、性格に合ってると感じました。
コンサルティング営業
コンサルティング営業は、主に顧客の課題解決を支援する営業スタイルです。
顧客のニーズを深く理解し、分析に基づいた提案を行うため、顧客との深いコミュニケーションが求められます。
コンサルティング=イケイケな営業マンというイメージを持ってる人が多いようですが、内向的な人で活躍している人もいます。
じっくりと顧客と向き合い、顧客の課題を理解することに長けているという強みがあるため、コンサルティング営業に向いてる人もいるでしょう。
勢いで押す営業よりも、本気で顧客の悩みを解決したい・役に立ちたいと思える人はコンサルティング営業にやりがいを感じると思います。
顧客の課題解決に貢献することで、顧客からの信頼を獲得することができます。
内向的な人に向いてない営業
テレアポや飛び込みなどの新規開拓
テレアポや飛び込みなどの新規開拓は、見ず知らずの人に電話や訪問をして、商品やサービスを販売する営業スタイルです。
新規顧客との関係構築には、積極的なコミュニケーション能力や、短時間で顧客の興味関心を引きつけるプレゼンテーション能力が求められます。
私も新卒で飛び込み営業を経験しましたが、門前払いが当たり前の世界で疲労がすごかったのを覚えています。
内向的な人は、これらの能力に苦手意識を持つ場合があるので、当てはまる人はこの手の営業は避けるようにしましょう。
プレゼンテーションが多い営業
プレゼンテーションが多い営業は、顧客に対して商品やサービスの魅力を伝えるために、頻繁にプレゼンテーションを行う必要があります。
プレゼンテーションでは、人前で自信を持って自分の考えや意見を伝えることが重要になるので、内向的な人は抵抗を感じることが多いでしょう。
こちらも苦手意識を持つ人が多いので、当てはまる人はこの営業もあまりオススメできません。
強引な営業手法が求められる営業
強引な営業手法が求められる営業は、顧客に商品やサービスを販売するために、積極的なアプローチや説得力が必要になります。
「強引な営業」とは顧客の抵抗を押し切ってでも、契約を成立させることを重視する営業スタイルのことです。
内向的な人は、顧客にプレッシャーを与えるような強引な営業手法に抵抗を感じる場合があるので、このような営業スタイルは向いていないです。
相手の気持ちを考えすぎてしまう内向的な人は、これが一番ストレスかもしれません。
内向的な人に向いてる営業以外の仕事
「とにかく営業の仕事自体無理なんです・・」という人もいると思います。
ですのでここからは、私の考える「内向的な人に向いてる営業以外の仕事」についてご紹介します。
内向的な人といっても性格は人それぞれですので、解説を読みながら「自分に合うかどうか」で判断してみてください。
ここでは4つに絞ってご紹介します。
- Webライター
- マーケター
- カウンセラー
- 事務系
Webライター
Webライターは、文章作成を通して、ウェブ上で情報を発信する仕事です。
Webライターといっても種類がいろいろありまして、
- SEOライター
- コピーライター
- セールスライター
- 取材ライター
- コラムライター
などなど、それぞれ書き方や役割も異なってきます。
ですが、顧客のニーズを理解し、魅力的な文章を作成することで、企業や顧客のビジネスを支援するという点では全て同じです。
内向的な人の特徴として、直接的なコミュニケーションよりも文章を通して自分の考えや意見を伝えることに長けているというものがあります。
黙々と机に向かって文章を書き続けることがほとんどですので、内向的な人にとっては比較的取り組みやすい仕事です。
私の場合、副業でメルマガを書いていた時期がありましたが、自分の性格に合っているなと感じました。
マーケター
マーケターは、ターゲット顧客のニーズや欲求を理解し、製品やサービスをその顧客に効果的に届ける戦略を立案・実行することが主な仕事です。
具体的には、市場調査、ブランド戦略の構築、広告やプロモーション活動の展開、デジタルマーケティングの運用、顧客データの分析などを行って、企業の売上やブランド認知度の向上を目指します。
マーケティングのスキルは必要ですが、分析力やクリエイティブ思考、顧客視点など、内向的な人が得意とする能力も重要です。
そのため、内向的な人がマーケターとして活躍している例も多く存在します。
私の場合、マーケティング的な考え方が自分の性格に合ってると思ったので、今は似た職種に転職して働いています。
カウンセラー
カウンセラーも内向的な人に向いてる仕事の一つです。
なぜなら悩みや問題を聞き取り、解決策を見つけるためのサポートを行う仕事だからです。
内向的な人は自分で話すことよりも聞き上手な人が多いので、顧客の話をじっくりと聞き、共感し、寄り添うことで、心の安定を支援することができるでしょう。
クライアントの心に寄り添い、温かいサポートを提供することで、クライアントの信頼を獲得することができます。
「聞き上手だね」と言われたり、人からよく相談される人は向いてると思います。
事務系
事務系は、データ入力や書類作成など、正確に情報を処理する仕事です。
集中力や丁寧さ、正確さを求められる仕事なので、内向的な人にとっては取り組みやすいかもしれません。
決まった業務を丁寧に、そして繰り返し行うことが苦にならない人は向いてるでしょう。
【実体験あり】内向的な人が「営業は向いてない」と感じる理由と対策まとめ
内向的な人にとって、営業は向いていないと思われがちですが、実際には内向的な人でも活躍できる営業スタイルは存在します。
自分の強みや弱みを理解し、自分に合った営業スタイルを見つけることが重要です。
ですが、「そもそも営業が無理」という人もいますので、そういう人は営業以外の仕事にも目を向けて、自分の能力を活かせる仕事を見つけるようにしましょう。
自分について理解が深まるほど、適正のある仕事に就ける確率も上がります。
内向的な人も、自分の個性と能力を活かして仕事で成功することはできますので、自分を分析して適正のある仕事を見つけてくださいね!